時に、自国ではあまり有名とはいえない製品が世界中で求められているということがある。メガネフレームを製造するリンツの家族経営企業
Silhouette International Schmied
(シルエット)社がその好例といえるだろう。トム・クルーズやダスティン・ホフマンといったハリウッドの名優はシルエットを愛用している。しかし、アメリカの大スターのみがオーバーエーステライヒ州の優雅なデザインフレームを賞賛している訳ではない。アメリカ国立航空宇宙局(NASA)もまたSilhouette製のメガネに信頼を寄せている:ネジを使用せずに固定されたフレームは宇宙でも対応できる唯一の規格なのである。行程の80%が手作業によって仕上げられるSilhouetteブランドのふち無しメガネ、約200万本が毎年リンツから出荷されている。
Silhouette社の事業はデザイン、製作、メタル・プラスチック製のふち無しメガネやサングラスの販売である。自社ブランドのみならず、
adidas eyewear
(アディダス アイウエア)や
Daniel Swarovski crystal eyewear
(ダニエルスワロフスキー クリスタル アイウエア)などのブランドも手がけている。1964年にリンツで創業を開始し、現在は2代目にあたるArnold と Klaus Schmied兄弟によって経営されている当企業では全世界約1630名の従業員が従事している。毎年約300万本のメガネフレームが製作され、その95%が輸出されている。