テレマティックスとは、通信技術と情報科学とを結びつける情報通信技術(ICT)の中の横断的テクノロジーを意味するもので、言語、データおよび画像通信テクノロジーを統合する上位概念です。
テレマティックスの中心的領域には、インターネット、電話および携帯電話網などのコンピューター ネットワークが数えられます。さらに、テレマティックスには以下のような専門分野が存在します。
テレマティックスの一般的な効果は以下の通りです。
テレマティックスの取り組みは、今日すでに未来のテクノロジーにかかわっているといえます。なぜなら、将来においてはほとんどすべての日用品に「インテリジェント」電子部品が組み込まれると予測されるからです。
ICT 部門の 2005 年の総売上高は約 280 億ユーロ、総従業員数は 12 万 5,000 人以上にのぼり、今日すでにオーストリアの最重要経済部門の 1 つに数えられています。
ICT の総売上高の約 75% はウィーンで獲得されたものです。オーストリア全体では、約 2万6,000 の企業が情報通信技術の営業許可を受けています。そのうち 8,000 社以上がウィーンで事業を営んでおり、ウィーンはロンドンとミュンヘンに次いで欧州第 3 の ICT 拠点となっています。さらに、ウィーンは最近数年間に中欧と東欧にとっての IT の首都として発展してきました。ウィーンは事業拠点として有利な特徴を持っているため、多くの多国籍企業のみならずオーストリアの企業も、中欧・東欧での事業活動の中心拠点としてウィーンを選んでいます。
Vienna IT Enterprises (VITE)(ドイツ語 / 英語 / ロシア語) として 2004 年、当時 125 の IT 企業、研究開発施設および教育機関のためのネットワークが構築されました。さらに、ウィーンは、中欧全域において最も重要な経済の中心となった ウィーン地域 (ドイツ語 / 英語)の一部でもあります。ウィーン地域 の面積は 2 万 3,500 km2 で、オーストリア全体の 30% を占めています。この地域には 350 万人、すなわちオーストリアの全人口の約 43% が住んでいます。ウィーン地域は、オーストリアの GDP の 45% を産生しています。
ウィーン以外にも、すべての連邦州が情報通信部門におけるスタートアップセンター、テクノロジーセンターならびにテクノロジーパークを提供しています。つまり、オーストリア全域においてIT 企業のための広範なサービスが提供されています。なかでも、ブルゲンラントの情報通信クラスターであるブルゲンラント情報通信技術クラスター (ドイツ語 / 英語)が傑出しています。ブルゲンラント情報通信技術クラスターは IT 部門にとって理想的な基本条件を提供するアイゼンシュタット・テクノロジーセンターに拠点を置き、FH 研究コース ICS(ドイツ語、英語など)の研究・専門情報センターおよび同地で設立された IT 企業を対象として取り組みを行っています。
オーストリアでは、情報技術・通信の専門見本市 ITnT(ドイツ語 / 英語)が毎年開催されています。ITnT は 2005 年のスタートで成功を収め、中欧 / 東欧 / 南東欧に対するオーストリアの ICT プラットフォームとして地位を確立しました。2007 年には 389 の出展者(そのうち 28% が外国の出展者)が製品、ソリューションおよびサービスのプレゼンテーションを行いました。2007 年の見本市では、約 1 万 6,800 人の専門家(そのうち 12% は外国の専門家)が同部門の関係者と交流しました。
さらに連邦産業院 (ドイツ語 / 英語) は毎年開催される E-Day(ドイツ語のみ) で、ICT 分野における新たな接触の機会を生み出し、企業の日常業務に関する特別な要望について検討し、革新を助成するための可能性を提供するプラットフォームを創出しています。E-Day は通信技術に関する最新の開発成果と応用の可能性を示すものです。
さらに、リンツ、インスブルックおよびクラーゲンフルト大学ならびにウィーンおよびグラーツ工科大学は、ICT 分野、特に情報工学およびテレマティックスに関する総計 11 の講座を開設しています。 グラーツ工科大学 (ドイツ語 / 英語) は、オーストリアのテレマティックス分野における最も有名かつ歴史のある大学です。
単科大学部門においても、情報通信技術が過去数年の間にますます重要視されてきました。その結果、現在では国内で 8 つの単科大学が 13 の専門コースを開設しています。
さらに、生涯教育に特化したクレムス・ドナウ大学 (ドイツ語 / 英語) は、交通テレマティックスに関する 2 つの講座および 1 つのセミナーを開設しています。