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カード工房から国際的なゲーム制作に:ピアトニックが生誕 200 周年を迎えました

ウィーンのゲーム制作企業ピアトニックは、世界最大のカードメーカーの一員です。オーストリアで生産されている製品の80%が72ヶ国に輸出されています。

© ADVANTAGE AUSTRIA
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200年前にカード制作工房として設立された Wiener Spielkartenfabrik Ferd. Piatnik & Söhne には波瀾万丈の歴史が待ち受けていました。フェルディナント・ピアトニックは以前の工房主から工芸品事業を引き継ぎ、今日でも使用されている新しいカードのモチーフを生み出し、19 世紀末には近代化や事業拡張が続きました。

他の多くの企業と同様、ピアトニックも第二次世界大戦という大きな転機を迎えます。経営管理のスキルに加え、いくつかの思いがけない幸運が重なり、同社は今日も良好な経営を続けています。国際的なゲームパブリッシャーは、ヨーロッパの主要なゲームプロバイダーの一員であり、ドイツ、チェコ共和国、ハンガリーに販売子会社を構えています。

ピアトニックのボードゲーム部門は1956 年に設立されました。社内のゲーム編集チームが約 1,000 にも上る提案から選び抜いた約25種類の新しいゲームが毎年市場に投入されています。1966 年からはパズルの製造も始めています。

ゲーム部門が最も多くの売上を上げていますが、販売数においてはカードがはるかに上回っています。ピアトニックでは毎日70,000 組のカードと10,000個のボードゲームが生産されています。 ゲーム企業の多くはクリスマス時期を中心に事業を進めていますが、ウィーンでは安定した雇用の創出に努め、年間を通じ継続的な生産を行っています。

ピアトニックは製品の80%を計72ヶ国に輸出しています。カードは早くから国際的な需要があり、19 世紀にはアメリカ市場向けの特別なデザインも制作していました。国際的なセレクションには、モンテカルロのカジノカード、ハワイのカード、日本のアーティスト カードなども並びます。

ピアトニックの最大の成功はボードゲーム「Activity」です。13ヶ国語に翻訳され、1990 年以降、世界中で 1,200万部が販売される、史上最も成功したボードゲームの1 つとなっています。