大阪・関西万博で開催されるオーストリア・ナショナルデーを機に、5月21-24日にかけてオーストリア経済視察団が来日いたしました。ビジネス、学術、政治、文化といった各界を代表する約150名が、オーストリア連邦産業院のフィリップ・ガーディー副総裁、アレクサンダー・ファン・デア・ベレン大統領、ヴォルフガング・ハットマンスドルファー経済・エネルギー・観光大臣と共に、オーストリア・パビリオンのモットー「Composing the Future – Together(共に未来を創造する)」に基づくミッションに参加。オーストリアと世界第4位の経済大国である日本の経済関係を強化し、新たな協力の機会に臨みました。
オーストリア・日本経済フォーラム
5月21日、視察団にとっては日本でのプログラムの幕開けとなる、オーストリア・日本経済フォーラムがADVANTAGE AUSTRIA Tokyoによって開催されました。約150名にのぼる日本の意思決定者が出席し、イノベーション、投資、研究拠点としてのオーストリアの現状と可能性に関すしディスカッションを行いました。専門家によるプレゼンテーションやパネルディスカッションなど、多彩なプログラムが、二国間の知識と経験の交流のための確固たる基盤となりました。
イノベーションと文化にフォーカスした大阪でのプログラム
5月22日は万博開催地である大阪に移り、オーストリア・パビリオンでの「Austrian Innovation @ EXPO Osaka 2025」、大阪中之島美術館での「verywood. オーストリア現代建築展」、関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)と国際電気通信基礎技術研究所(ATR)の視察といった多様なプログラムに参加。夕方にはオーストリアのビジネスコミュニティとのネットワーキングレセプションが開催され、東京に次ぐ重要な経済圏である関西地域との交流を図りました。
大阪・関西万博 オーストリア・ナショナルデー
5月23日、オーストリアは万博において、記念すべきナショナルデーを迎えました。それぞれの公式参加者の参加を称える日であるナショナルデーでは、各国に特別なステージが提供されます。オーストリアは「Composing the Future(未来を作曲)」というモットーを掲げ、文化の卓越性と国際的な魅力を強調しました。万博会場内のEXPO ナショナルデーホールにおいて催された公式式典ではウィーン少年合唱団による演奏が披露されました。合唱団はザルツブルク・モーツァルテウム大学の音楽家たちとの共演で、ヨハン・シュトラウスのワルツ「春の声」を演奏。会場ではモーツァルトが実際に使用したヴァイオリンがモーツァルテウム管弦楽団のコンサートマスターによって演奏されました。このパフォーマンスを通じて、オーストリアの伝統、革新、文化遺産の深い結びつきが改めて強調されました。
午後には、ウィーン少年合唱団が万博会場でパブリックコンサートを開催され、再びモーツァルトの歴史的なヴァイオリンがその音色を響かせました。さらに、モーツァルテウム大学が主導し、エリザベート・グートヤール学長が指揮する異文化合唱プロジェクト「未来への声 ― ザルツブルクと世界から」が披露され、世界中から集まった50名を超える才能あふれる若い音楽家によって、多様性、連帯、未来への希望を込めた音楽によるメッセージが届けられました。
文化交流プロジェクト:シェーンブルン宮殿と姫路城の姉妹城提携
5月24日、シェーンブルン宮殿と姫路城の姉妹城提携に関する締結式が行われました。このパートナーシップは、オーストリアと日本の文化・経済関係の強化を象徴するものであり、大阪・関西万博という祭典を超えて受け継がれる二国間の交流を表しています。
秋には次なる大きな経済イベントが予定されています。ご参加をご検討ください。
詳細及び登録