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日本の食をめぐるイノベーション 食品トレンド視察ツアー 「Future of Food 2024」

2024年11月18日から22日まで、オーストリアの食品関連企業、研究機関、クラスターから7名が、食品・飲料分野の開発・加工を中心とした新しいトレンドを学ぶため、食のパラダイスである日本を訪れました。


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東京から始まった5日間の旅は、近隣の県を巡り、金沢で幕を閉じました。 プログラムは多岐にわたり、現在のヴィーガンなどの菜食トレンドや環境をめぐる問題の解決の糸口になりうる大豆という原料が、日本でいかに一般的に伝統的に色々な形で食べられているかといったテーマから、寿司や海苔といった和食に関する飾り付け・見せ方などの最新トレンド、おからやこんにゃくを原料とした、需要の高いプロテイン製品といったトピックが盛り込まれました。また、水の結晶をほとんど発生させず急速凍結を可能にし、食品の細胞へのダメージが非常に少ない凍眠技術や、お茶製品のアップサイクルについても取り上げました。

そういったトレンドに加え、日本のマヨネーズ会社の大手であるキユーピー株式会社では、健康上の課題を克服する取り組みについてのお話を聞き、参加者は、オーストリアでは健康的に否定的なイメージを持たれがちなマヨネーズが、なぜ日本の家庭で人気があるのか納得していました。 その他、培養肉に取り組んでいる日本のスタートアップ企業などから話を聞いたり、展示会「FoodTech Week」や、革新的な地域プロジェクトである病気予防プログラム「Me-Byo(未病)」に取り組む神奈川県、食用金箔の日本有数のメーカーなどを訪問しました。

参加者は、革新的なトレンドについて忘れがたい印象を日本に持ち帰り、今日の社会的需要に対する可能な取り組みとして、伝統的な食材と新技術を組み合わせた日本の取り組みに感銘を受けました。 参加各社からのフィードバックの結果、オーストリアの食品関係者を対象とした次回のトレンド視察ツアー「Future of Food」は2026年に企画予定です。