オ-ストリアの道路交通法と交通標識は、その他のEU諸国のものと大体同じです。オ-ストリアでは、すべての高速道路に通行料金の支払い義務(ドイツ語)があります。
自動車に関する規則
自動車で国境を越える場合、税関書類は必要ではありません。 外国の運転免許証により、1年間オ-ストリアで自動車を運転する資格が得られます。すべてのEEA諸国およびEU加盟国の運転免許証はオ-ストリアで有効です。その他の国からの旅行者は、本国とオ-ストリアが協定を結んでいない場合、国際免許証が必要となります。その他の場合は、本国の運転免許証のドイツ語翻訳で十分です。免許証については、オ-ストリアの自動車クラブÖAMTC(ドイツ語)と ARBÖ(ドイツ語)にお問い合わせください。
外国の車両は、後部に国籍マークを付ける必要があります。
入国時には、タンクに入っている燃料以外に予備としてさらに10リットルの燃料を免税で持ち込み可能です。EU以外に居住している旅行者は、車両を免税かつ申告なしで6カ月間EU圏内で使用できます。乗用車の使用後に再び持ち出す際には、使用前と同じ状態でなければなりません。
速度制限
最高速度(交通標識に別の表示がされていない場合):
乗用車と二輪車:
- 街道: 100km/h
- アウトバーン: 130km/h
- 市街地(地名標識間): 50km/h
重量3,500kg以下のキャンピングカー:
- 市街地: 50km/h
- 街道: 100km/h
- アウトバーン: 130km/h
軽量のトレーラー(重量750kg以下)付きの乗用車、けん引車重量3.5kg以下:
- 市街地: 50km/h
- アウトバーンと街道: 100km/h
重量750kg以上のトレーラー付きの乗用車(けん引車とトレーナーの合計重量3.5kg以下):
- 市街地: 50km/h
- 街道: 80km/h
- アウトバーン: 100km/h
バス:
- 市街地: 50km/h
- 街道: 80km/h
- アウトバーン: 100km/h(ただし、特定のアウトバーンでは22時~5時まで90km/h制限)
緊急用通路の義務
2012年1月1日よりオーストリアの自動車専用道路(Autobahn)と高速走行道路(Schnellstrasse)に緊急用通路が義務付けられました。緊急用通路は緊急車両が事故現場に迅速に駆けつけることを可能にします。緊急用通路に関する詳細は以下のサイトからご確認ください:www.asfinag.at/en/traffic-road-safety/traffic-management/the-emergency-corridor/
安全ベスト着用義務
オ-ストリアの集落外の道路では、安全ベスト携行義務があります。つまり、運転手は反射効果のある安全ベストを常に携行し、事故や故障の際に車から道路に降りる場合はこのベストを着用する必要があります。これにより二重義務が生じるため、二重に処罰される可能性もあります。交通取締りの際に、安全ベストの提示が要求される場合があります。
車に子供を乗せる場合
14歳未満で身長150cm未満の子供は、適切なチャイルドシートに座る必要があります。乗用車とステーションワゴン(いわゆる「マイクロバス」も)では、1シートあたり子供1人までしか座ってはならず、その際に年齢や身長に応じた安全措置を取らなければなりません。
飲酒運転
オ-ストリアでの血中アルコール濃度限界値は0.5mgです。この限界値を超えた場合は罰金が課せられ、場合によっては免許取り消しとなります。
シートベルト着用義務
オ-ストリアではシートベルトの着用が義務付けられています。
車内での電話
運転中に電話をする場合は、ハンズフリーキットを使用する必要があります。ハンズフリーキットは、すべての部品が片手で操作可能で、運転の邪魔にならないように取り付けられていなければなりません。
二輪車運転に関する規則
オ-ストリアでは、二輪車に乗る際のヘルメット着用が義務付けられています。運転手は走行中、日中であってもロービームのライトの点灯を義務付けられています。通行料金納入ステッカーの貼付は義務となっています。
燃料
オ-ストリアでは、すべてのガソリンスタンドに無鉛ガソリンのレギュラー(91オクタン)、ユーロスーパー(95オクタン)、スーパープラス(98オクタン)が置いてあります。有鉛ガソリンの販売はオ-ストリアでは禁じられていますが、キャタライザーを搭載していない車両にはガソリンスタンドで添加剤が入手可能です。
交通事故、故障
人身事故を伴う交通事故が起きた場合は、至急警察に届け出る義務があります。物損の場合は、お互いの身元が確認できない場合にのみ届け出てください。ÖAMTC とARBÖ は24時間ロードサービスを実施しており、どなたでもご利用できます(非会員は有料)。
緊急連絡先(市外局番なし): | |
---|---|
ユーロ非常電話 | 112 |
消防 | 122 |
警察 | 133 |
救急 | 144 |
緊急医 | 141 |
山岳救助隊 | 140 |
ÖAMTCロードサービス | 120 |
ARBÖロードサービス | 123 |
交通情報
オ-ストリア全国と隣国の主要道路の交通情報は、ORF第三放送(Ö3 )で30分おきに放送されています。逆走車など緊急の危険状況時には番組を即座に中断し、すべてのORFのラジオ放送局で放送されます。
24時間いつでも、電話番号0800 600 601(オ-ストリアならどこでも無料)で交通情報を提供できます。電話番号0900 600 600にかけると、有料で現在の交通情報を呼び出すことができます。これに関する詳しい情報は oe3.ORF.at(ドイツ語)に掲載されています。
オーストリア航空 はオーストリア最大手の航空会社で、およそ130都市に繋がる世界的なネットワークを展開、特に中欧、東欧では充実したサービスを提供しています。オーストリア航空はルフトハンザ・グループに属し、スターアライアンス・メンバーの一員でもあります。
フライト接続に関するサービス
フライト接続については、こちらのサイト(ドイツ語。英語版もあり)でお調べいただけます。
外国からの到着 / 国際空港
国際便の運行がある空港は次のとおりです。
上記の空港間は毎日国内便も運行しています。
フライト総合案内: +43 1 7007 22233
ウィーン・エアポートシャトル・サービス
シティ・エアポート・トレイン(CAT)が、わずか16分でウィーン空港と市街中心部(ウィーン・ミッテ駅)とを結びます: 時刻表(ドイツ語 / 英語)
シティ・エアターミナル / ウィーン・ミッテ駅では4つのチェックインカウンターがご利用できます。さらに、荷物自動チェックイン機が4台と、手荷物用自動チェックイン機が1台設置されています。荷物は出発時間の75分前までにチェックインしてください。荷物のチェックインはフライトの前日にも可能で、その際に搭乗券も発券できます。注意:アメリカへのフライトの場合、警備体制が強化されているため、ウィーン・ミッテでのチェックインはできません。
リムジンバスが、空港~西駅間と、空港~Kagran、空港~シュヴェーデンプラッツ間を運行しています。ウィーン・エアポートライン の時刻表と運賃は、ウィーン空港のホームページ(日本語版あり)上でご覧いただけます。また、Sバーンやタクシー、レンタカー、シャトルサービスの接続に関する情報も掲載されています。
ÖBB-オーストリア連邦鉄道 と WESTbahn は様々なニーズに応えたオーストリア国内の電車切符を販売しています。
車やオートバイを電車に積むことも出来ます。それにより、億劫になりがちな高速道路での移動が必要なくなります。
列車フェリー タウエルン鉄道
ÖBBのタウアーン線 は、タウアーントンネルを通って車やバイクを運搬します(ベクシュタイン駅-マルニッツ・オーバーフェラハ駅間、12km)。
その他、安全性や運搬に関する規定は、 「タウアーン線」 (PDF, 0.7MB) の小冊子に記載されています。
インフォメーション
詳しい運行情報とご予約は、オ-ストリア国鉄のサイト (ドイツ語 / 英語)やÖBBのコールセンター+43 5 1717、駅のチケットカウンター、または旅行会社や自動車クラブでご利用いただけます。
オ-ストリアのあちこちを訪れたい方は、数あるなかから最適な移動手段を選べます。快適でリラックスした旅のための多様な手段についてご案内します。
船
ドナウ川では、さまざまな会社が多様な区間での運行を行っています。さらに、オ-ストリアの湖でもルート運行やクルーズツアーが行われています。
これらに関する情報は、下記のリンクをご参照ください。
バス
Österreichische Postbus AGは、865の路線でオーストリア全土に約18,315のバス停を運行しています。ほとんどすべての観光地にバスでたどり着けます。
タクシー
大規模な都市のタクシーには、法律に従って検定されたタクシーメーターが付いています。運賃は、走行距離と時間の両方により課金されます。タクシーに関する情報
ウィーンから空港への走行の場合(予約の際に「空港行きタクシー」と指定してください)は、タクシーの復路走行のために運賃に約18ユーロが追加課金されます。
エアポートタクシー は空港往復のみを行うタクシーで、シュヴェヒャート空港で乗客を待機します。事前に予約をする必要がありますが、固定料金(荷物込み)による運行で、空港との行き帰り分の追加料金を払う必要はありません。
登山鉄道
オ-ストリアには約3,000台の ケーブルカーやチェアリフト、Tバーリフト (ドイツ語 / 英語)が稼働しています。そのうち多くが高度3,000mまで登ります。