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法制度

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オーストリア法制度の基礎
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オーストリアの法制度はローマ法に基礎を置き、段階的な構造になっています。オーストリア一般民法典(ABGB)は世界最古の私法典のひとつです。

法秩序の段階構造

法秩序の段階構造とは、各種法律と命令とが、より上位の規範(憲法、法律)の妥当性に対応している必要があることを意味します。最上位の階層に属しているのは、オーストリア連邦憲法と個々の憲法律(Verfassungsgesetz)ならびに EU 加盟条約です。その下に位置付けられているのが、その他の連邦法と州法です。この基礎の上に立ち、国の諸官庁は命令または決定を公布することができます。

オーストリアには判例法はありません。つまり判決または解釈は裁判官の自由裁量に委ねられます。ただし、過去の判例は論拠として引用することができます。

1995 年 1 月 1 日に EU に加盟したことにより、オーストリアは EU 法の本質的な内容を引き継ぎました。オーストリアは、1958 年の外国仲裁判断の承認および執行に関する条約(ニューヨーク条約)と 1980 年のウィーン売買条約(国際物品売買契約に関する国連条約)など、数多くの国際条約にも加入しています。